Vol.7 セッション・出演者
本イベントは終了しました。ご参加ありがとうございました。
終了から一定期間がたちましたので、セッション資料を公開しました(2013年9月1日)。
セッション 1
価値をつたえる → しくみづくりとしての情報設計
「つくること」から「つたえること」へ。
もはやWebサイトは「つくる」だけにとどまらず、サービスや商品のもつ価値を「つたえる」メディアです。お客さまが求めていることは何か、価値を見出してくれるコト・モノは何か、さらに、まだ認識されていないニーズに応える「何らかの価値」を、どのようにつたえればよいのでしょうか。
情報設計担当(インフォメーションアーキテクト)として自社サイトやサービスの制作・運営に関わるなかで、お客さまの求める価値を、最適なかたちでつたえるための「しくみづくり」が「情報設計」ではないか、と考えています。制作フローにおいて、また、お客さまに対して、情報設計がどのような意義をもつのかを、実例を挙げながらお伝えします。
価値を「つたえる」ためのさらなる取り組みを、一緒に考えましょう。
藤田 淳子(ふじた じゅんこ/フジタ ジュンコ)
株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ
SMB事業本部デザイン部
インフォメーションアーキテクト
北海道旭川市出身。大学進学で北海道を離れ上京。Web制作会社にてコーダー、デザイナー、ディレクターとして制作業務に関わる。その後、少しだけ上場企業でアライアンス営業を行い、フリーランスのデザイナーを経て、2007年、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズに入社。
現在はインフォメーションアーキテクトとして自社Webサイトとサービスのインターフェイス制作・運営を担当。ユーザーにとって必要な情報を必要なときに必要な分だけ伝えられるインターフェイスの実現を目指したり、挫けたり。
中日ドラゴンズのファン。
セッション 2
"せっかくマーケティング" で考えるWebデザイン
せっかくなんだから、利用者にこの情報を提供しよう、この機能を提供しよう、あるいは、せっかく来てもらったのに、この情報やこの機能はムダだよね、と考えるアプローチを、「せっかくマーケティング」と名づけました。
たとえば、Amazonのレコメンド(おすすめ商品)、コンテンツマッチ広告、ニュースリリースやブログ記事のFacebookボタンやTwitterボタン、関連記事のリスト化やASPサービス。Webの世界は「せっかく情報」であふれており、実際に、ユーザーの利便性とビジネスパフォーマンスの両面で高い効果を発揮しています。
ただ、目的や意図のわからない「せっかく情報」によって、むしろWebデザインの魅力が低下したり、情報同士が打ち消し合ってしまうことに注意が必要です。
Webデザインも「せっかく」という切り口で突きつめて考えると、コンテンツの要・不要、インターフェイスの配置、ビジュアルやインタラクションの望ましさなどがクリアに判断できる、ということを、このセッションでぜひ感じてください。
追記:せっかくなので、参加者のみなさんと一緒に、ワーク(簡単な演習)として、あるサイトを題材に「よいせっかく・悪いせっかく診断」をおこないます。
益子 貴寛(ましこ たかひろ)
株式会社サイバーガーデン 代表取締役
1975年、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修了。学生、社会人と、長らく過ごした東京を離れ、2011年6月から北海道旭川市に在住。
Webサイトのコンサルティング、企画・設計、制作業務、執筆、教育活動に従事。元・金沢工業大学大学院工学研究科 知的創造システム専攻 客員教授。東京と大阪の「宣伝会議」教育講座で、5年以上にわたってWebライティングの講師を担当。
主な著書に『Web標準の教科書』(秀和システム)、『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』(同)、『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(共著、マイナビ)、『変革期のウェブ』(共著、同)、『ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブックシリーズ』(監修、ワークスコーポレーション)など。
セッション 3
アクセスマップで考えるユーザーシナリオと
"リッチ"なコンテンツ
ほぼすべてのサイトに用意されているアクセスマップ(地図)を頼りに、迷うことなく目的地までたどりつけることはまれです。これでは地図としての機能を果たしているとはいえません。これは、提供する側の視点のみで作られていることが原因です。
ユーザー/ビジターをセグメント化し、それぞれの視点に立って、そのコンテンキストを真剣に検討することで、自ずとコンテンツをひろげるアイデアがわき出てきます。
サイトへの流入を強化しても、肝心のコンテンツが貧弱なままでは、Webサイトは生活に必須のものにはなりえません。今回は、アクセスマップ(地図)を題材にしますが、それぞれのサイトで本当に豊かなコンテンツとは何かを考えるコツをつかんでいただきます。
鷹野 雅弘(たかの まさひろ)
株式会社スイッチ
Webサイトの構築やコンサルティングを中心に、WebやDTPに関しての講演やトレーニングのほか、書籍の企画や編集、スクールなどのカリキュラム開発も手がける。
2005年からCSS Niteを主宰。日本全国、および海外に展開し、280回を超える関連イベントを通し、のべ38,000名を超える方が参加している。
テクニカルライターとして20冊以上の著書を持ち、総販売数は14万部を超える。主な著書に『効率的なサイト制作のためのDreamweaverの教科書(CS5.5対応版)』(共著、マイナビ)、企画編集を行った書籍に『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(マイナビ)など。
セッション 4
企業のソーシャルメディア公式アカウントの
成功方程式はあるのか?
「ソーシャルメディアは魔法のツール」
「いえいえ単なるツール」
「そんなこと言ったって儲かるのか儲からないのか、どうなの?」
「サポートしたいけど(こっちが)儲からないしさ」
そんなWeb業界のみなさんの憂鬱を、少しだけ軽減します。
こんな話をしようと考えています。
- 私のFacebookフィード購読者が5%も急に減ったワケ
- 共通の友人がもたらす効果 もう一歩前へ
- ガチナショナリストの頭角を表した友人とのつき合い方
- 「月曜日の午後二時に写真を投稿してください!」が鼻白む時
- 「プライベートと仕事はしっかりわけたい」な人に中の人が向かない理由
- ソーシャル導入のプッシュ営業はやめておこう
- でも、ほら具体的な機能やツールの話はやっぱり外せない
栄花 均(えいが ひとし)
WEBOSS株式会社 Social Media Strategist
1972年、北海道喜茂別町生まれ。引き籠りの大学生活中に大ファンの作家に一通のメールを送信。翌日返信を受けての惰性から公認ファンサイトのウェブマスター、メルマガ編集部担当に。作家のコアなファンが集う荒れ放題の掲示板はソーシャルメディアの走りだったと自慢すること多々あり。
2003年のイラク戦争では、イラクおよび隣国のヨルダンに赴任。プロジェクトの広報官としてネットを通じて活動報告を担当。バグダッド勤務時に自爆テロに巻き込まれる。
帰札後、WEBOSS株式会社の創設メンバーとして従事、商品開発や企画を担当。その後ドバイを中心に上海、北欧などで貿易やマーケティングなどを順調に失敗。単身生活の寂しさを埋めるためにFacebookのソーシャルゲームにはまりまくる。
再度の帰札後にEコマースの運営支援/コンサルティング、企業のソーシャルメディア活用支援、趣味のフライフィッシングのグッズを輸入販売することなどで食いつなぎ、古巣のWEBOSSに拾われ現職。
セッション 5
マーケティングデータで紐(ひも)解くHTML5
HTML5とは、W3Cが策定しているHTMLの5回目の改訂版を指します。そのW3CがHTML5のロゴを発表した際、関連する技術にアイコンをつけて分類したように、現在ではさまざまなAPIを含めた次世代のWeb標準技術の総称として、HTML5という言葉が使われています。そして、いま、HTML5はWebに留まらない広がりを見せようとしています。
- HTML5によって、Web、あるいはITはどう変わっていくのか?
- いまHTML4.01とCSS2.1を使っているデザイナーやデベロッパーはどうしたらよいのか?
各種マーケティングデータやニュースを引用しながら、マイクロソフトをはじめとするIT企業がHTML5にどう関わっていて、どう利用しようとしているのかを主観100%で話します。
※ ボディジェスチャーによる「Windows 8+Kinectプレゼン」でお届けします。
春日井 良隆(かすがい よしたか)
日本マイクロソフト株式会社
デベロッパー&プラットフォーム統括本部
岐阜大学を卒業後、大沢商会を経て、アドビ システムズに入社。After EffectsやPremiereといったビデオ編集ツールのマーケティング一筋の10年を過ごすなかで、マクロメディアとの合併後にはFlashのマーケティングにも関わる。
2007年1月、Expressionのプロダクトマネージャーとして、マイクロソフトに入社。その後、Silverlightのプロダクトマネージャーを兼務し、両製品のマーケティングを統括する。2009年7月、エバンジェリスト部門に異動。ユーザーエクスペリエンス (UX) と、その中核技術であるSilverlightとInternet Explorer、HTML5を担当。HTML5の中では<video>が一番得意。