2014年10月26日(日)、東札幌・ICC Cross×Gardenで開催したCSS Nite in SAPPORO, Vol.15「先どりWebトレンド2015」のフォローアップとして、伊藤 公助(SEO Imagination!)による「コンテンツによって起こったSEOのトラブルと、今後必要とされるSEOの役割」の資料を公開します。
スライド/音声
動画
※ デスクトップやタブレットでは、右下の「Vimeo」から、大きなサイズで見られます
フォローアップメッセージ
セッション4でSEOのお話をさせて頂いた伊藤公助です。
SEOに関しては、今日やって明日結果が出る、というものではありませんし、地道な改善と検証がすべてだと思っています。
技術的な部分に関しては、
Googleウェブマスターツールヘルプ
https://support.google.com/webmasters/?hl=ja#topic=3309300
などの充実により、比較的調べやすくなっているのではないか、と思います。
すべてを行うのは大変かも知れませんが、できそうなところから、少しずつSEOに取り組んでみて下さい!
そして、SEOをする前、した後で、検索トラフィックにどんな変化があったのか? を知ることがSEOを理解する近道だと思います。
以下、アンケートに記載されていた質問に回答します。
今回のセッションの補足についても記載しています。
Q
更新の数ってSEOに関係ないのでしょうか?
ブログを定期的に更新したら順位が上がったのですが内容があればOKということでしょうか?
A
ご質問では特定のサイトが例に出されておりませんので、一般的回答をしますね。
まず、「更新」については直接、検索順位に関係することはありません。
ただ、品質に関しては重要な要素です。その品質を構成する要素について、ですが、その中のひとつに更新性が含まれていることがあります。更新性と品質の関係性については、サイトのジャンルにより大きく違います。
例えば、世界的にニュースになっている話題を扱う場合、更新性が高い情報の品質が高いと見なされて順位が上がることがあります。
ひとつの例で解説します。世界的なニュースになっている「エボラ出血熱」を考えてみてください。今、「エボラ出血熱」で検索した際に、多くの人が知りたい情報は。3年前に書かれた「エボラ出血熱」の詳しい解説と、今日の感染拡大状況のどちらでしょうか?
情報の充実度、という点では、圧倒的に3年前に書かれた「エボラ出血熱」の詳しい解説です。ただ、上位に表示されるのは必ずしもそういったサイトだけではなく、更新されたばかりの数百文字のニュース記事だったりするはずです。
わかりやすくするために極端な例を出しましたが、サイトのジャンルやキーワードにより更新性の重要度は大きく変わります。情報鮮度が重要になる場合は、更新性が品質の大きな要素になりますので、最新情報が多く掲載されているサイトが上位表示されやすくなります。
一方、必ずしも最新情報ばかりが重要にならない情報もたくさんあります。特に新説が登場していない歴史上の人物の場合、その情報について更新を増やしたからといって、品質として大きく評価されることは少ないです。
その人物について、誰よりも詳しくわかりやすい解説を一度書いてしまえば、それが品質として大きく評価されるはずです。
ただ、現実には例のように極端な例は少なく、更新性をどう判断したら良いか微妙な場合が、ほとんどだと思います。
今回のセミナーの中では、意図的に「~は難しい」という表現を用いるようにしました。
SEOを一般化してお話する場合、言い切りの形で説明することは不可能です。
※実際のSEOの現場では断定して説明することはあります。
サイトの正しいあり方がひとつではないように、SEOも現実社会の状況に合わせて正しい答えが変わってしまうことが多々あり、そこが難しい部分でもあります。
技術的なことは検索すれば、おおよそ解決できてしまいます。そこから一歩踏み込んで結果を出すには、現実社会で求めらていることを捉えて、それをサイト運用のルールとして組み込む必要があるように感じています。
スライドの最後、2015年のSEOについての予想の中に「ルール作り、品質管理に関わっていく必要性が出てくる」と書いたのは、まさに、こうしたことが重要になると考えたからです。
一般化するのが難しく大変ではありますが、そこで他のサイトに差が付けられたら結果も大きく変わるものだと思います。
今回セッションでお話した事が少しでもお役に立てましたら嬉しく思います!