2014年7月6日(日)、東札幌・ICC Cross×Gardenで開催したCSS Nite in SAPPORO, Vol.14「選ばれるECサイト」のフォローアップとして、辻 正浩(so.la)による「いま取り組むべきECサイトのSEO」の資料を公開します。
スライド/音声
動画
※ デスクトップやタブレットでは、右下の「Vimeo」から、大きなサイズで見られます
フォローアップメッセージ
SEOのセッション「いま取り組むべきECサイトのSEO」を担当しました辻です。
最近のGoogleの変化から考える、ECサイトが行うべきSEOをお話しました。Googleの進化が加速しているいま、Googleを出し抜くための方法ではなくユーザに役立つ情報提供を行うべきです。
Googleの精度が上がるにつれて、検索した人にとって本当に役立つサイトが表示されるようになってきています。その状況では膨大な数がある日本語のページの中で、特定の事柄についてのサイトの上位にならないといけません。
もちろんGoogleは完璧ではありませんので、ユーザに役立つだけではうまくいかない場合もあります。しかし、セッションでお話したような基本的なSEOにしっかり対応した上で、ニッチなことからでも日本一と自信を持てるページを作れた場合、やはり検索流入になります。ぜひ、始めてみてください。
アンケートでいただいた中に「分析は大切だけどGoogleにふりまわされるのはいやだな」と書いてくださった方がいました。本当におっしゃるとおりと思います。ただ、その状況も変わりつつあります。
SEOの専門家としての仕事は、いろんな想いをもって作られたWebサイトを変えていただくお願いをすることです。
SEOのためにさまざまな無茶なお願いをすることがあります。考えつくされたデザイン性を壊しかねない修正や、マークアップを文法的にはおかしい形に変えることなどです。
私としましても望ましいWebサイトを壊すようなことは嫌でしたが、Googleからの検索流入のために行わざるを得ない状況は多くありました。しかし、最近はその必要性はどんどん減っています。
通常のWebサイトでは、Googleへの意識は最小限にしてサイトを利用されるユーザに注視しても十分に成果が出るようになってきています。そのためには最小限の知識は必要ですが、そこで配慮するべきことは「振り回される」程度のものではありませんし、大概はユーザに対しても利点を与えられるものと思います。
これまでSEOを意識していなかった方も、ぜひこの機会に一度考えてみてくださいませ。
セッションの中でご紹介したURLです。
一覧ページのSEO要件について、昨年のCSS Niteでお話した情報です。
CSS Nite公式サイト
http://cssnite.jp/archives/post_2608.html
ネットショップのSEOの要件について書かれた電子書籍です。
PDF版
https://www.kotorisha.co.jp/purchase/978-4-907110-04-8/04_netshopseo2014_pdf/
Kindle版
http://www.amazon.co.jp/dp/B00K3ESPEQ
nanapiのSEOについて書かれた記事です。
nanapi TechBlog
http://nanapi.co.jp/blog/2014/06/13/seo_team_growthhack/
最後にひとつだけ、注意をさせてください。
多くの方はご存知と思います。悪質なSEO会社は少なくありませんが、Googleの進化に伴い悪質なSEO会社はやり方を変えています。
たとえば、これまで東京を中心に営業をしていたSEO会社が、東京では騙すことができなくなって、東京都外に電話営業などで拡大しようとしていることもよく聞きます。
契約してしまった結果、よくても払ったお金が無駄になりましたり、悪くてスパム行為でGoogleからペナルティを受けるという会社もまだまだ増えています。
進化したGoogleに対応できずに撤退するSEO会社が増えています。その結果、価値あるSEO会社に多くの仕事が集中している状況です(私も新規の仕事はお受けできておりません)。
そのような中で、電話営業をするようなSEO会社はすべて価値がないSEO会社と考えられるのをおすすめします。
もし、どうしてもSEOを外部委託する必要があった場合や、制作を請け負っているお客様がSEO会社との契約を希望されるケースはよくあると思いますが、その際はどうぞお気をつけ下さい。
価値あるSEO会社はありますが、一人では探しづらいものです。
自分で探すのではなく「信頼できるWeb業界の人に信頼できるSEO会社の紹介を依頼する」ことをおすすめします。
では、みなさまのSEOの成功をお祈りしております。