2012年6月17日(日)、札幌市生涯学習センター ちえりあ 6F 講堂で開催した、CSS Nite in SAPPORO, Vol.4「4年ぶりの札幌版」のフォローアップとして、高畑 哲平(KDDIウェブコミュニケーションズ)の「収益をあげるWebマーケティング実践法」の資料を公開します。
スライド(PDF、65ページ、6.9MB)
音声(MP3、43:36)
フォローアップメッセージ
セッション7を担当したKDDIウェブコミュニケーションズの高畑です。
収益をあげるマーケティング実践法というタイトルでセッションを行いましたが、このセッションで一番伝えたかったエッセンスは「マーケティングはテクニックにあらず」ということです。一部4Pを取り上げたため、4Pが強く印象に残った方もいると思います。
しかし、4Pを使いこなすにはそれなりの時間と経験が必要です。
例えば、時間の関係でご紹介しませんでしたが、飲料業界では4Pを可変させて5Pというフレームワークを利用しています。これは、Product、Price、Place、Promotionに加え、5つ目のPとして「Package」を加えています。
水のペットポドルをイメージすると理解が深まりますが、最近は飲み終わった後に簡単に最小サイズに折りたためるパッケージが売られていますよね。あれはまさに、パッケージ(ボトルの形状)が売上に影響を与えるからです。
このように、フレームワークとは時にビジネスの状況にあわせて変化させるべき思考の作業台です。作業台を変化させられないのであれば、フレームワークにとらわれ、自由な発想を阻害する悪玉へと変わります。
私のマーケティングの先生はフレームワークに固執する人のことを「フレームワーク馬鹿」と称していましたが、フレームワーク馬鹿は世の中を変えられません。
購買者は時にいい加減なものです。好きとか嫌いとか、そんな感情でものごとを判断します。皆さんもそうですよね? 理由はさほどないけど、なんとなく買ってしまったという経験はありませんか?
マーケティングは学問ではなく、そんないい加減な購買者との心理戦です。心理ゲームと言ってもいいかもしれません。どうやったらあの人が買ってくれるだろうか? どうやったら世の中をワクワクさせられるだろうか? 仕事と言えども、楽しみながら心理戦に挑むことで自分でも驚くぐらい面白いアイディアが出てくるものです。是非日常生活を最良のマーケティングの引き出しに変えつつ、日々の戦いを楽しみましょう。
では、皆さんにまた会えることを楽しみにしています。