Vol.5 セッション・出演者
本イベントは終了しました。ご参加ありがとうございました。
終了から一定期間がたちましたので、セッション資料を公開しました(2013年1月12日)。
セッション 1
すぐに活用できるWebコミュニケーション
〜いまWeb専門会社に求められていること〜
カタチのない商品を提供すること、Webを商品化して売ることの本質はどこにあるのか。いまクライアントが求めていることは何なのか。
クライアントとの楽しい時間は、ちょっとしたことから生まれます。そのコツは何か、どうやって見つけるのか。
限られた時間で最高のパフォーマンスを達成するには、クライアントとのよりよいコミュニケーションが必須です。常に現場で提案し続けているからこそわかる、クライアントの期待にこたえるための方法を詳しく解説します。
川手 貴絵(かわて きえ)
株式会社クロスメディアエージェント 統括責任者
1982年、北海道札幌市生まれ。札幌大学経営学部経営学科卒業。自動車会社セールス、Web制作会社(副社長)を経て現在に至る。
学生時代にプログラマーを目指すも、人と話をしながら進める営業職に魅力を感じ、現在はWeb制作の営業と経営・人材育成コンサルティングサービスを全国的に行う。サービスエリアは北は北海道、南は沖縄まで全国に展開。
2011年から「札幌IT飲み会」を主催。札幌のIT活性化にも力を入れている。
セッション 2
ビジネスとしてのWebデザイン 〜発注のおきるメカニズム〜
会社を作ったり、ビジネスをスタートするのは簡単ですが、1年で半分の会社がなくなり、10年もすると5%ほどしか残っていないのが実情といわれます。一方、「5年後、10年後、この仕事を続けられるのか? 続けたいのか?」と考えはじめると、やはり、Webデザインは先が見えにくい職種です。
スキルに傾倒し、仕事をこなしていくチカラをつけるのは軽視できませんが、その前には「仕事を得ること」という壁があります。利益が生じる仕事を発生させることこそが、別の面で「クリエイティブである」ともいえます。
このセッションを通して、ビジネスとしてのWebデザインを見直し、継続やモチベーションアップのヒントをつかんでいただければと思います。
鷹野 雅弘(たかの まさひろ)
株式会社スイッチ
Webサイトの構築やコンサルティングを中心に、WebやDTPに関しての講演やトレーニングのほか、書籍の企画や編集、スクールなどのカリキュラム開発も手がける。
2005年からCSS Niteを主宰。日本全国、および海外に展開し、280回を超える関連イベントを通し、のべ38,000名を超える方が参加している。
テクニカルライターとして20冊以上の著書を持ち、総販売数は14万部を超える。主な著書に『効率的なサイト制作のためのDreamweaverの教科書(CS5.5対応版)』(共著、マイナビ)、企画編集を行った書籍に『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(マイナビ)など。
セッション 3
クライアントの要望にこたえるWebサービス開発
~「らせん型ワークフロー」のススメ~
Webサービス開発やWebサイト制作で、
・完成間近なのに、いきなりの仕様変更
・クライアントには喜ばれたが、エンドユーザーからは不評
といった事態を経験したことがある人は、きっと少なくないでしょう。
開発工程を小さく細かくまわしながら、クライアントとともによりよいWebサービスに高めていく「アジャイル開発」の視点から、画面設計の手戻り、デザインやユーザーインターフェイスの大幅な見なおし、仕様変更などにWebデザイナーとしてどう対処すべきかを、自身の経験や、日ごろの「心得」をまじえて解説します。
クライアントと開発者の両方が満足できる開発プロセスと、プロジェクトを円滑に進めるためにWebデザイナーが貢献できることを、一緒に考えてみましょう。
関谷 繭子(せきや まゆこ)
株式会社えにしテック Webデザイナー
1978年生まれ。北海道登別市出身。札幌市内のソフトウェア会社で10年近く官公庁系や金融系のサイト制作に関わる。その後、2011年より株式会社えにしテックに4人目の社員として入社。Webデザインとプログラミングに携わる。最近はRuby on RailsによるWebサービス開発が中心。
2012年3月に韓国で開催された「CSS Nite in SEOUL, Vol.3」で講演。同年9月開催予定のプログラミング言語Rubyに関する国際カンファレンス「札幌Ruby会議2012」のデザイン全般を担当。
セッション 4
リアルにもWebにも効く! 実践コピーライティング
Webサイトのコピーライティングでは、店舗への集客、会社への問い合わせなど「リアル」の効果と、検索サービスからの評価、Webサイトそれ自体への集客など「Web」の効果の両方を追求することが大切です。
Webサイトのビジネス目的にもとづいて、「だれに」「なにを」伝えたいのかを意識しましょう。さらに、コピーライティングをきっかけに、コンテンツの充実と明確なメッセージ伝達をはかり、見に来た人に「提案」できるWebサイトを目指しましょう。
コピーライティングは、単に言葉を選んでつなぎあわせる作業ではなく、ひとつのコピーからアイデアを広げる、企業や店舗、製品やサービスのビジョンを共有する、マーケティングプランにつなげるなど、プロジェクトを推し進める力強いエンジンになります。
このセッションでは、身近な飲食店を例にしたワーク(簡単な演習)を取り入れつつ、Webマーケティングの観点から「リアル」と「Web」の両方に効果的なコピーライティングの実践ポイントを解説します。
益子 貴寛(ましこ たかひろ)
株式会社サイバーガーデン 代表取締役
1975年、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修了。学生、社会人と、長らく過ごした東京を離れ、2011年6月から北海道旭川市に在住。
Webサイトのコンサルティング、企画・設計、制作業務、執筆、教育活動に従事。元・金沢工業大学大学院工学研究科 知的創造システム専攻 客員教授。東京と大阪の「宣伝会議」教育講座で、5年以上にわたってWebライティングの講師を担当。
主な著書に『Web標準の教科書』(秀和システム)、『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』(同)、『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(共著、マイナビ)、『変革期のウェブ』(共著、同)、『ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブックシリーズ』(監修、ワークスコーポレーション)など。
セッション 5
インバウンドを受け止めろ!
ちょっと先にあるWebストーリーの作り方
ソーシャルメディア(Facebook、Twitter、ブログなど)が定着し、企業はついに、消費者、生活者との直接対話が可能になりました。
・そのとき、企業のWebサイトはどの方向を見ていたらよいのか?
・あなたのゴール、企業サイトのゴール、さらに生活者のゴールは?
これらの疑問を解くのに大切なのは、Webに求められるシンプルなことを再発見し、制作・運営に役立てる姿勢です。
これまで私が参考にした世界のマーケティングの成功例と失敗例、実体験、サーバが落ちる(アクセスできなくなる)ほどの反響をソーシャルメディアのクチコミのよって起こすマーケティングストーリーなど、時間の許す限り、あますところなく解説します。
最後に、みなさんと一緒に楽しめるミニゲームを用意。このセッションで、マーケティングセンスをぐんぐん磨きましょう。
佐藤 みつひろ(さとう みつひろ)
Marketing Evangelist
1975年、北海道室蘭市生まれ。学生時代からWeb制作をスタート。卒業後はシステムインテグレーション会社でクリエイティブ事業部の立ち上げや、ホスティング会社の執行役、ケータイサービス会社の取締役、ネットPRベンチャーの立ち上げなどを経てフリーとなり、北海道に帰郷。年800件の市場調査などアナリストとして活動。
現在、広告代理店や多くの企業とプランニングやマーケティングを手がけ、Webやインターネットサービス、ソーシャルメディアを活用したイベント、チャンネルづくりを実施。ベンチャー企業、医療業界などさまざまな企業でアドバイザーを務める。
セッション 6
"地図 vs コンパス" "エキスパート vs スマートクラウド"
あなたにとって大切なのはどちらですか?
日本人初でMIT(米国マサチューセッツ工科大学)メディアラボの所長になった伊藤穰一氏。就任後にはじめて開催された国際会議で、インターネット時代に必要な「9つの訂正」という考え方を発表しました。
道順を決める「地図」よりも、目指す方向を確認できる「コンパス」を。「エキスパート」に頼るよりも、インターネットで生まれる「スマートクラウド(集合知)」を。わかりやすいキーワードをもとに、大きな発想の転換が必要だと訴えました。
Webが果たす役割はますます大きくなっています。Webをデザインすることが、ビジネスをデザインすることと同義になりつつある今、伊藤氏の提言する新常識は、私たちにとって本当に重要なメッセージです。
このセッションでは、プロジェクトマネジメントを追究し、同時にMITメディアラボ所長補佐を務める立場から、具体的なWeb制作の事例をまじえて「9つの訂正」を読み解きます。Webに関わる私たちの「新常識」を、一緒に考えませんか?
林 千晶(はやし ちあき)
株式会社ロフトワーク 代表取締役
1971年生、アラブ首長国育ち。2000年に創業したロフトワークでは、16,000人が登録するクリエイターネットワークを核に、Webサービス開発、コンテンツ企画、映像、広告プロモーションなど信頼性の高いクリエイティブサービスを提供。学びのコミュニティ「OpenCU」、デジタルものづくりカフェ「FabCafe」などの事業も展開している。
クリエイターとのマスコラボレーションの基盤として、いち早くプロジェクトマネジメント(PMBOK)の知識体系を日本のクリエイティブ業界に導入。2008年「Webプロジェクトマネジメント標準」を執筆。米国PMI認定PMP。
現在は、米国NPOクリエイティブ・コモンズ アジア責任者、MITメディアラボ 所長補佐も務める。