Vol.4 セッション・出演者
本イベントは終了しました。ご参加ありがとうございました。
終了から一定期間がたちましたので、セッション資料を公開しました(2013年1月12日)。
セッション 1
ビジネス視点で考えるHTML5
HTML5の普及はとどまるところを知らず、ブラウザサポートの向上、実装ノウハウの蓄積もだいぶ進んできました。さらに、「HTML5のビジネスメリットは?」という問いに対して、技術的なメリットとあわせて明確な答えが求められるケースがとても多くなってきました。
大手企業では、向こう数年にわたって通用するように、Webサイトのリニューアル計画を立てるのが一般的です。中小規模のサイトも1、2年先を見越して制作するのがふつうであり、新しい技術との付き合い方にも当然、「将来志向」が求められます。HTML5に対するスタンスの決定は、けっして先送りができない、とても重要な課題です。
利用環境、開発環境、ページ構造、マイクロコンテンツ、検索エンジン最適化、Webアクセシビリティ、スマートフォン、電子書籍、アプリケーション開発など、さまざまな角度からHTML5のビジネスメリットを一緒に考えましょう。
益子 貴寛(ましこ たかひろ)
株式会社サイバーガーデン 代表取締役
1975年生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修了。大学院在学中の1999年5月にWebリファレンス&リソース提供サイト「CYBER@GARDEN」を立ち上げる。一般企業に就職後もWebデザイン誌での執筆やW3C仕様書の翻訳活動を続け、2003年5月に独立。Webサイトのプロデュースや戦略立案、制作業務、コンサルティング、Webクリエイター向けの講義やトレーニング、執筆活動に従事。
社団法人 全日本能率連盟登録資格「Web検定」プロジェクトメンバー。元・金沢工業大学大学院 工学研究科(東京・虎ノ門大学院) 知的創造システム専攻 客員教授。
主な著書に『Web標準の教科書─XHTMLとCSSで作る"正しい"Webサイト』(秀和システム)、『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』(秀和システム)、『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(共著、毎日コミュニケーション)など。
ショートセッション 1
HTML+CSS+JSで考えるFlash代替
これまでFlashを使って表現されてきたちょっとした動きは、現在、CreateJS を代表とするJavaScriptのライブラリを使って表現することが普通に行われるようになってきています。さらに、Flashでしか表現されていなかったようなダイナミックな動きも、HTML+CSS+JSで代替するようなケースが徐々に出てきています。
Flash、HTML+CSS+JavaScript、それぞれのメリット・デメリットを再考しながら、すでに代替されている例を紹介します。
長谷川 広武(はせがわ ひろむ)
北海道の札幌でフリーランスとして活動しているフロントエンドエンジニア。数社にてWeb制作・運用更新業務を経験後、現在も HTML+CSS+JavaScriptによる制作やCMSのカスタマイズ、UI設計業務を中心に活動中。デザイナーとの進行だけでなくSE・PGと連携 も兼ねた制作進行も行う。
制作活動のほか、2009年より札幌のWebデザイナーなどのコーディングをしている人向けの勉強会 「SaCSS(サックス)」の主催・運営を毎月行いる。また、個人のブログ「THE HAM MEDIA」では、HTMLやCSS、jQueryなどに関する技術の情報を発信している。
Webの連載に『もっと便利に!jQuery でラクラクサイト制作(実践サンプル付き)』(技術評論社)がある。また、2011年4月号から2012年4月号まで徳田と谷と共に『Web Designing』(マイナビ:月刊) にてjQuery Labを連載(現在は業務の都合で担当を抜け、徳田と谷のみで継続連載中)。
ショートセッション 2
デザインの前のデザイン
Webデザイナーであれば「ココもうちょっと良くならない?」「なぜそのデザインになったの?」「明日までにできる?」など、クライアント、ディレクター、営業の間のやり取りで、一度は心が折れたことがありますよね。
デザインをする人が必ず直面する「ズレ」。
この「ズレ」を解消するために、リーグラフィが行なっている「デザインの前のデザイン」について、3つのサイトを実例に挙げて解説します。
水越 佑介(みずこし ゆうすけ)
有限会社リーグラフィ
2008年、有限会社リーグラフィに入社。現在はチームリーダーとして制作部門を統括。
企画段階からプロジェクトに参加し、HTML5+CSS3のマークアップまで担う。
Movable TypeやWordPress、EC-CUBEなど各種CMSのサイト設計。
CSS Nite初の海外版「CSS Nite in Seoul」の運営委員。
現在、祖母とハリネズミと暮らしている。
セッション 2
異なる画面サイズに対応するレスポンシブWebデザインのエッセンス
Web制作に関わる方なら誰でも知っているW3C。このサイト(http://www.w3.org/)を開いてウィンドウサイズを小さくすると、480ピクセルを境にガラっとレイアウトが変わります。このように、ウィンドウサイズに応じてレイアウトを変える手法を「レスポンシブWebデザイン」と呼びます。
スマホ向けのサイト対応のひとつの手法として注目されているレスポンシブWebデザインですが、PC向けのコンテンツを流用しただけでは「スマホ最適化」ではなく、あくまでも「スマホ対応」にすぎません。
その一方、異なるサイズの端末があふれている状況において、「リキッドレイアウト」が思い起こされる流動グリッドと画像の可変などの「レスポンシブWebデザイン」のアプローチは、スマホ向けのコンテンツを制作する上でおさえておきたいスキルです。
このセッションでは、レスポンシブWebデザインのエッセンスにフォーカスします。
鷹野 雅弘(たかの まさひろ)
株式会社スイッチ
Webサイトの構築やコンサルティングを中心に、WebやDTPに関しての講演やトレーニングのほか、スクールなどのカリキュラム開発も手がける。テクニカルライターとして20冊以上の著書を持つほか、書籍の企画や編集なども行っている。
2005年からCSS Niteを主宰。
主な著書に『10倍ラクするIllustrator仕事術』(共著、技術評論社)、『効率的なサイト制作のためのDreamweaverの教科書(CS5.5対応版)』(共著、マイナビ)、企画編集を行った書籍に『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(マイナビ)など。
セッション 3
「Web制作」という商品のビジネス戦略
多くのWebデザイナーは、Web制作を商品とは捉えておらず、どちらかと言えば、デザインと捉えがちです。スキルがそのまま商品価値になるのではなく、スキルの次のステップにこそ、「Web制作」という商品の価値があります。
一方、Webデザインの制作や運営には、ほんの少しの思いやりで成果が大きく変わります。このセッションでは、Web制作の価値と、思いやりマーケティングを中心にお話しします。
Yamada_nt
ホームページを作る人のネタ帳
旭川在住、フリーランスのプロブロガー。
1998年より、企業勤めをしながら、フリーのWeb屋を掛け持ちで活動を開始。特にサイト運営、マーケティングに関するコンサルティングを中心に展開。Webデザイナー、SE、PGの経験をいかし2005年よりWebディレクターとして活動。これらのノウハウを2007年からブログにて公開し、同年のアルファーブロガーアワードに受賞。
現在はブロガーとして生活しつつ、複数のフリーランサーと連携してWeb制作、Facebook運営支援、Tiwtter運営支援を行なっています。
ショートセッション 3
生き返らせよう、放置Facebookページ
Facebookページは、2012年3月に大幅なリニューアルがなされ、「タイムライン」を中心に、ウォール投稿・ファンとの交流をより重視したものとなりました。
あなたのFacebookページ、クライアントのFacebookページは、放置状態になっていませんか? 忙しいWeb制作者・制作会社向けに、Facebookページの改善策、新機能の活用方法、効率的な運用方法を提案します。
口田 聖子(くちだ せいこ)
札幌市在住のフリーWebデザイナー。Movable Type、a-blog cms、WordPressの業務向けテーマ制作に特化し、「CMSカスタマイズアドバイザー」としてCMSに関する技術支援も行っている。
市内のIT関係者の交流活動を積極的に行い、自身もa-blog cmsの普及を目的とした勉強会「a-sap(エーサプ)」を開催している。
Facebookページ制作・運用の研究を通し、2011年発売『Facebookページプロフェッショナルガイド』(マイナビ)にて制作事例の提供、コラムを執筆。続刊『Facebookマーケティングプロフェッショナルガイド(仮)』(マイナビ)でも執筆予定。
セッション 4
収益をあげるWebマーケティング実践法
サイト運営における問題点として、サイトのユーザー層を具体的に想起し、時にはウェブに関係のない大胆な施策もひねり出しながら収益につなげる必要があります。当社で収益化に成功した3サイト(CPI、Verisignクーポンサイト、Jimdo)の事例に言及して解説します。
高畑 哲平(たかはた てっぺい)
KDDIウェブコミュニケーションズ
SMB事業本部 事業本部長
2006年、CPI(現KDDIウェブコミュニケーションズ)に入社。マーケティングと新規事業立ち上げに従事し、携帯で会社のメールを送受信する「モバイル@ドメイン」を立ち上げる。
2007年、中小企業をベースに活動するSMB事業本部長に就任。 2009年、ドイツ発のWebサイト制作ツール「Jimdo」の日本独占販売権を取得し、同サービスのカントリーマネージャーに就任。現在、レンタルサーバーCPI、Jimdoの事業責任者を行う。2011年9月、Google、KDDIと共に“みんなのビジネスオンライン”を立ち上げる。
著書に『Webマーケティング思考トレーニング』(中央経済社)。