CSS Nite in SAPPORO, Vol.7 フォローアップ(1)「価値をつたえる → しくみづくりとしての情報設計」(藤田 淳子)

2012年11月4日(日)、札幌国際ビル 国際ホールで開催した、CSS Nite in SAPPORO, Vol.7「マーケティングとWebデザインのよい関係」のフォローアップとして、藤田 淳子(KDDIウェブコミュニケーションズ)の「価値をつたえる → しくみづくりとしての情報設計」の資料を公開します。


フォローアップメッセージ

セッション1「価値をつたえる→しくみづくりとしての情報設計」を担当したKDDIウェブコミュニケーションズの藤田です。

初めて故郷の北海道でお話できて、大変得難い時間をいただきました。本当にありがとうございました。

せっかくなので("よいせっかく"になっているかどうか…?)、会場とアンケートでいただいた質問について回答いたします。

事例で紹介したプロジェクトの期間について

情報設計はほとんどのプロジェクトで10日~14日ほどの工数で行っています。

全体の工数が2~3か月なので、その中でこの日数を情報設計に費やすのはきついのですが、情報設計をしっかり行うことにより、その後のデザインやコーディングでの手戻りが少なくなることを考えると、必要な工数ではないかと思います。

実際、弊社では最近は完全な誤記のほかはリリースまでにほとんど修正がありません。

また、タスク(スケジュール)に「情報設計」の時間を組み込んでしまいます。

チームメンバーにも「なぜこのような作業をするのか」という不安や疑問があると思いますので、成果物(どのようなドキュメントが提出され、何が共有されるのか)を最初から明確にして、プロジェクトをスタートさせるようにしています。

プロトタイピングについて

ユーザーがどのように使うのか、というのを可視化して検証するのが目的ですので、ホワイトボードでもただの模造紙でもプロトタイピングが充分行えると思います。

私がペーパーで行う理由は、

  1. アプリケーションに向かう時間が少ないほうが思考がまとまる
  2. アプリケーションで行うと、アプリケーションの挙動でしかインタラクションを考えられなくなる

という個人的な事情が強いためで、もちろんHTMLや各種アプリケーションのほうが作業や検証が早いし効果的、という方もおられると思います。

「これが正解」というものはないので、色々試されて、そして良いアイデアがありましたら私にも教えていただけると嬉しいです。

プロトタイピングについての参考書籍:
Sketching User Experiences: The Workbook

またお会いできれば嬉しいです。ありがとうございました!!

年別アーカイブ